銘木図鑑|広葉樹
欅けやき
街路樹に、神社の御神木に。最も身近でありながら、日本第一の広葉樹と称される木。
見分けかた
扇状に大きく枝を広げる樹形、ギザギザの葉、そして年数とともにまだら状に剥がれていく樹皮が目印です。公園・街路・神社で大木として見かけたなら、欅である可能性が高い木です。
木材としての特性
| 分類 | ニレ科ケヤキ属/落葉広葉樹 |
|---|---|
| 別名 | 槻(つき) |
| 産地 | 本州・四国・九州、朝鮮・中国 |
| 気乾比重 | およそ0.47〜0.84(重硬) |
| 色 | 心材は黄褐色〜赤褐色、辺材は淡黄褐色。境界がはっきりしている |
| 用途 | 寺社建築、家具、彫刻、和太鼓、木臼、お椀などの漆器 |
硬く重く、耐久性にすぐれる一方、乾燥には長い時間を要し、落ち着くまで動きやすい木でもあります。年輪の境に大きな道管が環状に並ぶため、はっきりとした力強い木目が現れます。玉杢・牡丹杢・泡杢、最高級とされる如輪杢など、特別な杢が出ることもあります。
文化と象徴伝承・解釈
欅は古くから、神社の御神木や町のシンボルツリーとして大切にされてきました。徳川幕府が各地に植えたと伝えられ、府中・所沢などには今も長いけやき並木が残ります。
その堂々とした樹形と、何百年も生きる生命力から、人々は欅に「土地を見守るもの」「永くそこにあり続けるもの」という意味を重ねてきました。これは科学的な事実というより、人が木に託してきた祈りや物語の領域です。まなこの音では、こうした伝承を、事実とは分けてお伝えしています。
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