銘木を扱う銘木商の立場として「13年」銘木素材に関わってきました。
これまで海外の木を含めて様々な木材を目に触れてきましたが
特に銘木という業界の課題意識という観点からは、
「銘木ニーズの右肩下がり」を痛感してきました。
これは建築の際の和室減少に原因があります。
和室には床の間があり、床の間には銘木が必須(セット)だからです。
これらの床回り材にはいわゆる「大材」が使用されてきました。
和室のピースとして必須だった銘木。裏を返せば、和室以外には行き先がありません。
和室がなくなった現在、
和室における銘木という観点だけで、銘木の良し悪しをするのでは、立ち行かなくなりました。
“単に大きさや見た目の華やかさだけでは、
あらゆるものが量産される令和にそぐわなくなった”
この課題意識をもって以降、
「小さくなっても」そこに銘木としての味が感じられる製品がないかをずっと模索してきました。
いくら銘木が樹齢を数えた貴重材だったとしても、
使われなければ、過去の遺産として、誰も知らないものに成り下がってしまいます。
このような状況で、銘木素材の活用方法として私が着目したのが「実用小物」でした。
その取り組みの一つのカテゴリーに「アクセサリー」があります。
今から8年前の2018年、銘木の端材を素材に、ペンダントを数百点製作しました。
特に屋久杉の瘤材は、手で削れる程度のサイズであっても存在感が残ることがよく分かりました。
屋久杉の質感は、小さくしても消えない。特に瘤材。
屋久杉材の特異性は、凝縮した繊維の細かさにあります。
多くの木は、小さく切り出すと表情が少なくなっていきます。
銘木の大きな一枚板は圧倒的な杢ですが、数センチに刻むと、通常の木材との違いがほとんどなくなります。
一方で屋久杉の瘤は違っていました。
小さくなっても存在感が薄まらないほど、繊維が凝縮していたいました。
耳に引っ掛かった「ムピンゴ」という響き
ふと、偶然「ムピンゴ」という言葉に目がとまりました。
字面もさながら、ひびきが独特で耳に残りました。
ムピンゴ:
スワヒリ語でアフリカンブラックウッドを指す。アフリカンブラックウッド、グラナディロ
とも。フルート、クラリネット材として。
実際にムピンゴ材を素材に、アクセサリーデザインを行う方とお話しする機会をいただき
その中で私の問題意識を伝えたところ
思いがスムーズに伝わり、快諾していただき、制作してもらうことができました。
ムピンゴ × 屋久杉
屋久杉の繊維が細かく美しい瘤の質感をそのままピアスにするのに
ムピンゴとの見た目のコントラストに加えて、硬質なアフリカ材に基盤として、接着することで
屋久杉単体だと心配な強度面の実用性が担保されています。
アフリカ材と日本の屋久杉が組み合ったアクセサリーは多分史上初の試みです。
ぜひ目に触れて、手に取ってご検討いただけましたらと思います。
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この記事の執筆者まなこの音について
まなこの音では見た目に特徴のある木材「銘木」を使用した小物製品や縁起物を取り扱っております。
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樹齢1000年の屋久杉。
1982年に伐採が禁止され、2020年には土埋木の供給が終わりました。
年々希少性が高くなっています。
珍しい木を使用した実用品
「屋久杉」は、ストーリーを持った銘木の代表的材種です。
まなこの音では、このような歴史や由緒を持つ素材性を大切に、
銘木と呼ばれる希少材を使用したプロダクト製品の開発に取り組んでいます。
現在進行中のプロダクト一覧です(試作開発済み、販売中のものはクリックできます)
樹齢を数え、長い歴史の中でストーリーを持つ銘木を素材に
その素材がいき、かつ実用品の観点からも意味のある
暮らしに寄り添うものづくりに取り組んでいます。
