希少な銘木「花梨瘤」の特徴と美しさ〜
「花梨瘤(かりんこぶ)」は、家具や木工で使われる木材「花梨」の幹にできる瘤(こぶ)の部分を指す言葉です。
日本で「カリン」というと喉飴に使われるバラ科の果実を思い浮かべますが、
家具材の花梨はその「カリン」とは別種の木です。
インドカリンやビルマカリン、アンボイナと呼ばれる東南アジア原産の硬質な広葉樹です。
成長する過程で幹にこぶ状の膨らみを作ることがあり、これが花梨瘤(アンボイナバール)です。
瘤の部分には複雑で美しい模様が現れます。古来から珍重されてきた材種です。
見た目の特徴
以下は花梨瘤の断面です。内側の赤い心材と外側の白い辺材がくっきりと分かれているのが見て取れます。
外観は丸みを帯びておりゴツゴツと隆起状です。
材質的には、赤い部分は特に硬質で粘りがあります。
コントラストの美しさと堅牢さから、実用できる装飾品として、貴重材として評価されてきました。

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花梨は絶滅危惧指定EN─希少性と流通の難しさ
花梨瘤は希少性が高く、市場で目にする機会が減りました。
近年では産出国での伐採・輸出が厳しく制限され、花梨瘤材は国際的にほとんど流通していません。
現在の日本では、四方1mをこえるサイズの一枚板はほぼ流通していません。
入手できるのは小さなブロックや端材など限られたサイズのものです。
かつて大量に伐採され、環境保護の観点から伐採や輸出が規制されています。
その事実は、翻ると国際的に評価されてきた裏付けでもあります。
絶滅危惧種等に関する国際的な条約|ワシントン条約〈CITES〉に
東南アジア産の花梨瘤(アンボイナバール)は現時点で附属書未掲載ですが、
以下の指定、状況から合法流通は限られています。
学名と保全状況
国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト:絶滅危惧 EN(Endangered) に指定。
(花梨瘤の主材となる マメ科 Pterocarpus indicus,インドカリンと、同属のP. macrocarpus,ビルマカリンいずれも指定)
原産諸国の対応|産出国での伐採・輸出規制(抜粋)
・タイ: 1989 年 1 月 17 日、内閣決議により天然林の商業伐採を全面禁止。
・ミャンマー: 2014 年 4 月 1 日から丸太輸出を全面禁止。
・ラオス: 2016 年 5 月、首相令 15 号で製材の輸出を全面禁止。
・インドネシア: 1985 年に原木輸出禁止(log‑export ban)を発令。
花梨瘤の用途と魅力
美しい杢目を持つ花梨瘤は、インテリアから工芸品に至る幅広い分野で活用されてきました。
実際に花梨瘤が使われる代表的な例として、以下のようなものがあります。
・テーブルや飾り台などの家具
・店舗看板や表札などの看板類
・器やカトラリーなどのテーブルウェア
・木軸のボールペンや万年筆などの筆記具
・工芸品やアクセサリーのパーツ

硬く密度の高い花梨瘤は加工しても狂いが生じにくく、
細やかな彫刻や研磨によって滑らかな質感と深い光沢が得られます。
美しいだけではなく、アイデア次第であらゆる造形に仕上げられる機能性の高さを持っています。
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p.s
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この材を割って制作した花梨瘤の器です。

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