長い間、木の性質を知るために、のみや鋸といった道具を使い、
手加工だけで作品づくりを行ってきました。
昔ながらの技術を実感しながら、時間をかけてイメージを形にするプロセスは、
木工の基礎や道具の扱いを深く学ぶ良い機会になりました。
何事もそうですが、知るほどに、奥が深いことがわかり、自分の未熟なところを感じさせられます。
引き続いて、このような加工は行っていこうと思いますが、
効率や作業量を考えると、電動機械を導入した方がいいことは明白です。
一度、電動機械に慣れてしまうと、機械でできることは機械でというようになり
手での製作の場面がなくなり、覚えることができなくなるという考え。
実際に電動機械ができる前に、どのように製作がされていたのかを知りたいという気持ちで
機械を避けていましたが、そろそろいいだろうと思うようになりました。
機械に頼りすぎると手加工独特の風合いが損なわれる場合がありますが
一方で機械を使うことによる味もあります。
手加工にこだわる訳ではなく、機械だけによるのでもなく
双方の特長を知り、適切に使い分けることで、表現の幅も広がるのではないかと思っています。


