拭き漆|2023年6月

1時間.
6/24(土)
・轆轤のチェリーの器に2度目の拭き漆(中国産,以降基本的に中国産漆)
・欅のブロックに2度目の拭き漆
・漆を乾かすためのムロを木製で準備。ボックスにバスタオルを敷き、その上にすのこをのせる。

2時間.
6/25(日)
・欅のブロックに3度目の拭き漆
・神代杉の長皿に2度目の拭き漆
・屋久杉の角台を木地固め
・栃の長皿に2度目の拭き漆
・栃の長皿に2度目の拭き漆
・屋久杉の長皿に2度目の拭き漆
・肘周りのかぶれを防ぐためアームウェアを用意。

3時間.
6/26(月)
・屋久杉の長台に3度目の拭き漆
・神代杉の長台に3度目の拭き漆
・屋久杉の角台に1度目の拭き漆
・栃の長台に3度目の拭き漆
・栃の長台に3度目の拭き漆
・花梨瘤の皿に1度目の拭き漆
雑感:
漆がどの程度触れると、どの程度かぶれるのかがわかってきた。わずかにでもすれると、肘周りはかゆくなる。手のひらはあまりかゆくならない。塗布の際の手袋は、ビニール系を使っているが、肘周りのしまりがないため、ゴム系の粉なしのものの方がいいかもしれない。肘まわりには、アームウェアを巻いているが、すでに茶色の漆が擦れている。布製なので、水気を弾くような素材のアームウェアの方がいいかもしれない。ムロの湿度に関しては、75%〜90%ということで、実際に簡易のムロにタオルを敷いて、すのこを敷き、蓋を置いて乾燥。湿度の管理には、霧吹きスプレーを使ってタオルに水分を吸わせる。約40回吹くと数分で75%になる。昨日の漆器は手で触れると、少ししっとりとし、さらっとした感触ではないので、もう少し湿度が高くても良かったかもしれない。

4時間.
6/28(水)
・屋久杉の角台に2度目の拭き漆
・欅の長台に1度目の拭き漆
・花梨瘤の皿に2度目の拭き漆
雑感:
木地固め後、毛羽立ちを馴染ませる目的で、表面を320番のサンドペーパーで研磨する。この木地固め後の表面の研磨は何番手で行うのが効果的なのか。本には240番で空研ぎし、400番で調えるとある。
花梨の瘤は1度目の漆塗りの後、表面が軽く白っぽくぼやけたような印象の見た目になる。その上に塗り重ねる。塗り重ねると、白っぽさは消える。
漆かぶれの対策として、現状、ビニール系の手袋をつけて、その上に軍手をかぶせている。軍手をすることでアームウェアと手袋の接着面が固定して皮膚に漆がつくことがなくなった。懸念点は、布系の素材のため、漆がどの程度つくと、裏まで浸透して肌に触れるか。これに関してはわからない。
段ボールで一回り大きいムロを追加。ムロの湿度は、タオルにスプレーを噴射して、75%ほどにした翌日、ムロを確認すると70%程度になっている。もう少し水分量をふやしてもいいかもしれない。
仕上がった複数点を確認すると、目を凝らして見ると小傷が複数ある。現状ぱっとは気にならないが、漆の乾燥とともに色味が変わり、印象が変わらないかは定点的に観測する。下地調整の前に、丁寧にサンドペーパーで研磨しても、見えにくい小傷は残ってしまう。このわずかなくぼみに錆を埋め込むということはできるのか。また錆には材料として砥の粉を使用するようだが、代用として小麦も使えるのか。そして、この錆と「コクソ」は異なるのか。

5時間.
6/29(木)
・屋久杉の角台に3度目の拭き漆
・欅の長台に2度目の拭き漆
・花梨瘤の皿3度目の拭き漆
・屋久杉のブロックに2度目の拭き漆
雑感:

漆塗りの方法として、ビニール手袋を使う方法に思いあたる。布は非常に吸い込みが多く、もったいないので、吸い込みにくい道具を使って塗れば効率的。手袋についてしまった漆を塗ると、思いのほか漆の伸びがよいいことがわかる。漆を吸わないビニールは柔らかく塗面を傷つけないため、邪道ではあるが良い方法の一つになるかもしれない。その後、普段通り、紙で塗面を拭き上げる。
薄口漆については、使用方法は、木地固めの段階から使用することで、漆の吸い込みの際の色の変化が抑えられることがわかる。


できるようになったこと:
・簡易ムロの設置。大きいものは大きいムロにしか入れられない。
・ムロ内の湿度の調節。タオルに霧吹きで約50回吹きかける。

分かるようになったこと:
・どの程度でどの場所がどの程度かぶれるか。
・中国産と日本産漆の色味の違い。中国産の方が赤みを帯びている。
・漆によって木材に色が付くのは、塗り初めに浸透するから。浸透が終わるまでにどの漆を使うのかによってほぼ色合いが決まる。

・日本産と中国産、グレードの差は「塗りやすさ」「耐久性」「艶感」にあらわれる。



疑問:
・テーブル板のようなものはどこで乾かすのか?
・拭き漆面にシミのような跡がある。重ね塗りすると消えるか?
・小傷は重ね塗りすると目立たなくなるか?
・数回塗り重ねた後に、小傷をサンドペーパーでなだらかにすることはできるか?
・1回目の塗りに使う漆が仕上がりを左右するというのは、木地固めに使う漆か?
・布を使って拭いている。漆を多く吸い、なくなりがはやく感じる。刷毛の方が省エネか?
・手に漆がついた場合の落とし方?
・完成品を扱う上で気をつけた方がいいこと?
・錆で小傷を埋められるか?
・錆は小麦で作れるか?
・錆と「コクソ」は違うのか?
・漆を塗ると瘤の表面が白っぽくなった。なぜか?


参考文献、資料:
・漆塗りの技法

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