2023年(漆)|日々雑記

2023年8月26日

・黒漆で黒くしたエノキの角皿に生漆で拭く。
・屋久杉にタンニンを含む柿渋を塗り、その後鉄分を含むお酢を塗る。
・屋久杉の角の器に黒漆を塗り込む。

雑感:黒漆を使い始める。基本的には木地の状態に黒漆を使った方が、黒い木地になることを確認。黒呂色(油煙入り)を使用。少し生漆に混ぜるだけで黒になる。生漆を重ねた上に黒漆を塗ってもほとんど黒くならないことを確認。黒漆を木地からかけたものに、都度黒漆を塗った場合と、生漆をかけた場合ではどのように違うのかを実際に試して確認したい。基本的には、初めの木地の状態にはテレピンで少なくとも1:1の割合で希釈した方が、ムラができない、隙間にも漆をかけられるなどの理由から、良いことを実感する。


2023年8月22日

・屋久杉の轆轤引きした深皿に黒漆を塗り込む

雑感:屋久杉の轆轤で引いた深皿を作成。一つ仕上げるのに6時間かかる。ペーパーで100→150→240→320→400→800→1500→3000。かなり丁寧にサンドペーパーを使って磨いたので、生漆でそのまま木地固めをしてもムラにならず良いと思い試す。しかし、むらになる。テレピンを使用して希釈して色味を薄めてさらさらにすることの意味を実感する。かなりむらができてしまったため、黒い仕上げに変更する。黒漆(油煙入り)を生漆にまぜたものを塗り込む。はじめに生漆を塗ったため、どのような仕上がりになるのか不安だったが、しっかりとイメージ通りの黒になる。また、銀色の仕上がりを試みたいというアイデアが浮かぶ。


2023年8月10日

・けやきの敷台の木地調整(320番→…→2000番)

雑感:厚さ5cm、横30cm、奥行き20cm程度の大ぶりの四角い敷台。表面は多少のざらつきがある程度だったが、しっかりと細かな番手から2000番まで磨き上げる。耐水ペーパーを使い、全面を番手ごとにほぼ同じ程度に磨く。どこまで磨けばいいのか、比較対象もなく、わからない。このあたりは感覚で覚えていくしかないんだろうか。漆を塗ることで浮き上がってくる小傷があるかもしれない。その小傷がどの程度造形を左右するのか?どのように左右するのかがわからない。経験値が重要なのかもしれない。2000番まで磨き上げ、水気を含ませた布で磨いて、乾かしたが表面は思ったように艶のある表面にはなっていない。木地表面を磨き上げる方法は何かあるのかもしれない。この後は、テレピンと1:1で希釈した生漆で木地固め。その後2〜3度塗り重ねる予定。


2023年8月9日

・栃のブロックの木地調整(240番→180番)

雑感:水研ぎで栃に一度荒く生漆のみで木地固めを行ったブロックの表面を磨く。240番手から始めたがカンナ跡の筋が目立ったため、180番で磨く。180番でもカンナ跡は消えなかったが薄くなり馴染む。また180番手では以前異なる材では粒子の跡がついていたが、今回の栃では跡がついていない。面取りには木片を使い45度で出す。この後はテレピンと生漆を1:1で割り、木地固めを再度おこない、割れや穴にも漆をしみこませる。次にこくそもしくは錆を使用して部分的に穴を埋める。その後漆を2度〜3度塗りかさねる。


2023年8月3日

・栃のブロックの木地固め
・神代杉のプレートに木地固め

雑感:丁寧に時間をかけて(約2時間,180番)磨き上げた栃のブロックに対して木地固めを行う。総合的に判断して、テレピンを使わずに生漆をそのまま塗り込んだ。全体的に黒みを帯び深みのある雰囲気になった。神代杉のプレートの裏面のさくれをかんなでととのえ、その後600番手のサンドペーパーで磨く。その後水分を含む布で木屑を取り除き、木地固めをおこなう。こちらも生漆をそのまま使用する。


2023年8月2日

・栃のブロックの木地調整
・えのきの器の木地固めをおこなう
・屋久杉の小皿の木地固めをおこなう

雑感:荒く生漆を一度木地固めに塗ったブロックに対して、鑿を入れ整えた後、180番で全体を磨く。表裏は真っ黒になっていたが、1時間程度磨くことで白みが浮かんでくる。180番手をかける前に、60番で磨いていたため、その磨き傷がなかなか消えない。白みがみえてからさらに30分ほど磨くことで水分を含ませた状態でも傷が見えない程度に仕上がる。この荒目の小傷の消し方は、番手をつめて磨くことが最も効率的ではないかと感じる。指で傷の部分に擦りつけて磨くことで傷が目立たなくなる。この後、再度木地固めを行い、2〜3度塗り重ねる。

2023年7月29日

・栃のカンナで形成した長方形の塊の荒めの木地固め跡を180番で整える。
・欅のプレートに国産漆を塗布する。

雑感:180番のサンドペーパーで磨く。かなり時間をかけて磨く。どうしても深く染み込んだ漆跡が取れない部分が残るが、全体的に磨く。45分程度の荒い部分が磨けた。どの程度まで磨けばいいのか?は分からない。
①サンドペーパーの粒子跡がどの程度残りそうか
②何番でどの程度磨けば良いのか、まずことあたりがぱっと判断できるのが課題。
手探りで行っているような感覚で基準がなくわからない。
3度ほど塗り重ねた欅のプレートに、800番で磨いた上に国産漆を塗布する。
国産漆は中国産と比較して漆の色味がクリーム色に近く品がある。また塗った後の表面の質感にきめの細やかさを感じる。仕上がりも異なったものになるような気がする。


2023年7月26日

・木地固めをむらをつけておこなった栃のブロックの木地調整

雑感:栃のかなりむらのある状態のブロックにサンドペーパー60番で木地調整。かなり染みている部分は黒くなり、いくらさすってもなかなか黒みが落ちない。木地調整の方法の重要性を再確認。漆の艶と色味の仕組みについて、漆店に質問。拭き漆の一度目でまず仕上がりの色味が決まる。艶は最終の塗りの漆で決まるとのこと。また漆は様々なものをまぜあわせても問題ないことを知る。


2023年7月24日

・屋久杉片拭き漆2回目

雑感:かなりの黒みになる。同時に拭き漆を行っていたプレートと大きく艶感がことなる。
塗る表面がどの程度水分を吸うのかの程度の違いによって、黒み⇆赤みに加えて艶⇆マット感の度合いが違ってくることを確認。
水分を吸いやすい表面ほど、艶が出にくい。これはいつまでの内部に漆が入ってくるということと考えられる。
現在気になるのは、国産漆を最終仕上げに塗ることで見た目が変わるのか。
黒漆は生漆とどう異なるのか。前者は質問中。


2023年7月23日

・屋久杉プレート拭き漆2回目
・屋久杉片拭き漆2回目

雑感:どちらも同じ屋久杉材だが、部位が異なることで色味が全く異なるものになる。
一方は赤く、もう一つは黒になる。黒みを持った方が美しく感じるが、
木口の水分を吸う部分が黒くなりやすいことを再確認する。
塗ることなく、塗った場合どのようになるのかの予想は、ある程度数をこなせば分かってくるかもしれない。
最終仕上げに、グレードの高い国産漆を使うことで仕上がり感に違いが出るという話を耳にした。
その点について漆店に文面で相談する。
また黒漆という種類が、生漆とは異なるカテゴリーで用意されていた。
どういった違いがあるのか、単に生漆に色がついたものなのか、それとも使用場面が異なるのか。
黒い仕上がり感は気になっていたので、一度試してみたい。


2023年7月22日

・屋久杉プレート拭き漆1回目
・屋久杉片拭き漆1回目

雑感:木地固めを行っていた屋久杉片とプレートに、一度目の拭き漆をおこなう。
屋久杉片の方は表面の荒さから黒くなっており、この後どのような仕上がりになるのか楽しみ。
プレートは赤みを帯びている。面が整った材ほど黒みが弱くなることを再確認。
漆の種類の中で、黒い漆があるのかどうか?耳にしたことはあるが、確認はしたことがない。
もしあるようだったら購入したい。
エノキ材に行っていた木地固め(生漆)の仕上がりも確認する。黒みを帯び、味のある仕上がりになっている。


2023年7月20日

・ブビンガ瘤の木地調整
・屋久杉プレートの木地調整(1000番)、木地固め(生漆)
・屋久杉片の木地調整(1000番)、木地固め(生漆)

雑感:以前、栃の縮杢目があらわれるブロックに国産の生漆(赤目)で木地固めを行ったものを確認したところ、非常に美しい見栄えになっていた。
このことから、国産漆と中国産漆には見た目の印象の違いがあるのではという仮説が立つ。
今後、国産漆を購入し比較したい。また、国産漆にもグレードがあるようなので、最高グレードのものを試してみたい。
色味についても黒との相性が良いと思う。赤っぽい仕上がりよりも黒よりの仕上がりになるような漆を探したい。
ブビンガ瘤は非常に美しいため、木地固めはより良質な漆を直接塗布したい。


2023年7月19日

・木地固めをむらをつけておこなった栃のブロックの木地調整

雑感:栃のかなりむらのある状態のブロックにサンドペーパー60番で木地調整。
染みている部分は黒くなり、いくら擦ってもなかなか黒みが落ちない。
木地調整の方法の重要性を再確認。
漆の艶と色味の仕組みについて、漆店に質問。
拭き漆の一度目でまず仕上がりの色味が決まる。艶は最終の塗りの漆で決まるとのこと。
また、漆は様々なものをまぜあわせても問題ないことを知る。


2023年7月17日

・神代のプレートの木地固め

雑感:神代のプレートを800番手と1000番手で水研ぎする。
少し表面に小傷は残る。10分程度擦っても消えなかった。
このような場合、より荒い番手から始めれば時間をかけずにより綺麗に仕上げられるのか。
新たに購入したテレピンと漆を9:1程度の割合で混ぜて塗布。
テレピンを使うことで、小皿ではあふれかえるため、紙カップの使用も試す予定。
漆作業は技術だけでなく、「整える・汚さず・無駄なく・集中する」ことの積み重ねが肝だと実感。


2023年7月15日(2件)


・屋久杉のブロックに2度目の拭き漆
・瘤薄板に1000番のサンドペーパーで木地調整

雑感:拭き漆前に表面を確認すると、室内のほこりが付着していたため丁寧に拭き取る。
油分の多い材は、そもそも付着しやすく、またこびりつきやすい。
漆の塗りやすさには、材の凹凸の度合いが大きく影響する。
白太のさくれた部分は漆を大きく吸い込むので、テレピンでの希釈が重要。


・屋久杉のブロックに3度目の拭き漆
・神代のプレートの側面の木地調整、木口の切断

雑感:屋久杉は特にほこりが付きやすい。
日本産と中国産の漆の違い、仕上がりの差にも興味が湧く。
「最後の拭き漆に日本産漆を使うと仕上がりが良い」という話を耳にしたことがある。
神代杉のプレートの木口だけ直線に切断したが、全体とのバランスは意外と整っていた。


2023年7月12日

・神代杉のプレートの下地調整
・テレピン購入
・拭き上げ紙購入
・Kovaxのサンドペーパー購入

雑感:神代杉のプレートに180番を当てると、表面に粒状の跡ができる。
次に320番を当てて20分ほど研磨すると跡は消えるが、240番から始めた方がよかったかもしれない。
材の柔らかさに応じて、番手を飛ばさずに順を追って研磨することの重要性を実感。
また、テレピンにもグレードがあることを知る。拭き上げ紙も種類が多く、素材選びは奥が深い。


2023年7月10日

・瘤薄板に拭き漆(薄口+生漆)1回目
・屋久杉ブロックに拭き漆(薄口)1回目
・けやきブロックに拭き漆(薄口)3回目
・栃のブロックの片面に木地固め

雑感:塗っては磨き、また塗って調整という工程を何度も繰り返すと、
時間はかかるが確実に良いものに仕上がるという感触がある。
漆の扱いには、「工程の理解」だけでなく、「丁寧さ」と「汚さない工夫」が求められる。
100時間以内に、この一連の手順を完全に身につけたい。


2023年7月8日

・瘤薄板を180番で研磨
・屋久杉ブロックの再研磨

雑感:konvexという普段と異なるサンドペーパーを試すと、木屑がこびりつかず、耐久性も高く好感触。
屋久杉のブロックは一度木地固めしたが、表面に埃が混ざってしまったため再研磨。
180番で削り直したが、今回は研磨跡が残らなかった。理由は不明だが、材による差異かもしれない。


2023年7月6日

・欅のブロックに2度目の拭き漆
・瘤薄板を木地固め
・花梨瘤に5回目の拭き漆

雑感:花梨瘤の丸皿の背面に「すのこ跡」が残っていたため、再度漆を重ねて補修。
器物を乾かす際には、縁が床に触れないように工夫することで、乾燥時の接着や跡のリスクを減らせる。
漆作業は単に「やり方を知っている」だけでは不十分。
知っていても、丁寧に行うことの難しさ、そして重要性を痛感。肘に漆がついてかぶれるなど、油断できない。


2023年7月3日

・欅のブロックに1度目の拭き漆
・瘤薄板を木地固め(途中)

雑感:花梨瘤と屋久杉のブロック、欅の長皿が完成。
欅の長皿には塗布後の傷ができてしまい、錆で補修できるかを確認したい。
屋久杉のブロックは埃が目立つが、乾燥後の花梨瘤の皿では埃が目立たなくなる例もある。
布や筆を使わず、ビニールで漆を塗布した。薄板はさくれが多く、漆の吸い込みも激しい。
ムラが出るかもしれないが、模様が綺麗な材なのでうまくいけば良品になる予感がある。


2023年7月2日

・花梨瘤の皿に3度目の拭き漆
・欅の長台に3度目の拭き漆
・屋久杉のブロックに3度目の拭き漆

雑感:花梨瘤と屋久杉のブロックは油分が多かったため、拭き漆時に埃が粘着してしまった。
一方、欅ではそのような粘着が見られなかったため、油分が原因と判断。
美しい木目に埃が付着してしまったのは残念だが、漆の性質によっては接着されてしまうため除去は難しい。
薄口漆は硬度が低く、最終仕上げには向かない可能性あり。

2023年6月29日

・屋久杉の角台に3度目の拭き漆
・欅の長台に2度目の拭き漆
・花梨瘤の皿に3度目の拭き漆
・屋久杉のブロックに2度目の拭き漆

雑感:漆塗りの方法として、ビニール手袋を使うのが効果的だと実感する。
布は非常に吸い込みが多く、塗料が無駄になりやすい。
ビニール手袋で漆を塗ると、伸びが良く、塗面を傷つけない。
薄口漆は木地固めの段階から使用することで、色の変化を抑えられる。


2023年6月28日

・屋久杉の角台に2度目の拭き漆
・欅の長台に1度目の拭き漆
・花梨瘤の皿に2度目の拭き漆

雑感:木地固め後、320番のサンドペーパーで毛羽立ちを落とす。
漆の重ね塗りによって、白っぽい曇りが消えることを確認。
布手袋の上にアームカバーをしているが、漆が染み込む可能性があり、
水を弾く素材のものが良さそう。ムロ内の湿度調整には、霧吹きを使って75〜90%を維持。
仕上がった品を確認すると、小傷があり、錆での埋め込みが必要と感じる。


2023年6月26日

・屋久杉の長台に3度目の拭き漆
・神代杉の長台に3度目の拭き漆
・屋久杉の角台に1度目の拭き漆
・栃の長台に3度目の拭き漆
・花梨瘤の皿に1度目の拭き漆

雑感:わずかな接触でも肘にかぶれが生じるため、アームウェアの工夫が必要。
湿度75〜80%で漆の乾燥具合がちょうどよかった。
手で触れると、まだしっとりしている場合は乾燥が不十分な可能性がある。


2023年6月25日

・欅のブロックに3度目の拭き漆
・神代杉の長皿に2度目の拭き漆
・屋久杉の角台を木地固め
・栃の長皿に2度目の拭き漆
・屋久杉の長皿に2度目の拭き漆

雑感:漆作業において肘周辺の保護は重要。かぶれの防止には
ビニール手袋+アームカバーが有効。複数同時進行での乾燥管理のため、
ムロの追加も実施。


2023年6月24日

・轆轤のチェリーの器に2度目の拭き漆(中国産)
・欅のブロックに2度目の拭き漆
・漆用のムロを木製ボックスで自作

雑感:ムロの湿度管理に挑戦。タオルを敷き、水を含ませたスプレーで
霧吹きしながら調整。漆器の乾燥が均一に進む環境を試行中。

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