2023年(手鑿)|日々雑記

2023年7月31日

栃の乾燥による歪みを活かしたブロックの木地固め前の刃物による調整。

雑感:
栃の木口はなんとか平鑿でも刃物が入る。柔らかいわけではないが、粘りがあり繊維がはっきりしておらず、粘土のような質感だからだと考えられる。といっても木口は非常に硬い。ここでも研ぎの重要性を感じる。また研ぎについては、6000番手を手元に置き、数分で研ぐを繰り返すのが一般的な彫刻の研ぎ方だと知る。1000番や2000番は刃物の形を変化させる場合に使用し、6000番を使うことで鋭くなる。側面を一通り整える。このあとサンドペーパーで磨いて整える。


2023年7月30日

屋久杉の器の形を再度整える。

雑感:
屋久杉の小皿(以前に制作した)の背面の丸みの部分を削る。ぼってりとしており、鑿を入れる手間から、完成させた。改めて見ると、厚みを落とした方がいいと感じ、丸鑿で落としていく。最終仕上げ前の微調整がかなり時間がかかることが分かる。この工程は鑿の研ぎが大きく影響する。木口が背面に現れている部分はどうしても彫り進まない。左右非対称にはなったがある程度のバランスの取れた形になる。


2023年7月29日

屋久杉の塊全面に鑿を入れる(丸掬い鑿)

雑感:
約1時間かけて、一昨日の塊を整える。全体的に同じ方向に鑿を入れようと試みたが、どうしても逆目が目立ってしまったため、部分的に鑿の入れる方向を変えながら流れになるように意識して彫り進める。課題が鑿の研ぎであることを確信する。そして鑿の研ぎにはそれなりの環境が必要で、その環境には日々の掃除なども含まれてくる。ここから1000番のサンドペーパーを当てて、漆で仕上げる。黒みのある漆を使いたいが、あまりに種類が多くどの種類が適切か分からない。新たな疑問。どのような仕上がりになるのか。イメージできない。8月前半には仕上げたい。


2023年7月27日

屋久杉の塊全面に鑿を入れる(丸掬い鑿)

雑感:
約1時間で9割方の部分鑿を入れる。意識的にスピードを上げると逆目で毛羽立ちや窪みが多くなる。本日は木工作家さんに私の制作物をみていただき、色々と教えていただく。研ぎについては、砥石を使用しており、研げていると感じていたが、頻繁に使用する丸鑿を研いでもらったところ、刃の入りがさらにスムーズになる。研ぎが甘かった可能性が高いということが分かる。研ぎがしっかりできていれば、これまで逆目によってうまく彫り進められないと感じていたような場面でも、それほど問題なく彫れるということが分かる。造形と印象についてのアドバイスももらったが現状は造形の方向性や印象を考える地点にはまだいないと思うので、まずは手刀メインで鑿の使い方の技能をつけたい。


2023年7月26日

・エノキ材の器を再度調整する(丸掬い鑿)
・屋久杉の器を再度調整する(丸掬い鑿)

雑感:
以前に一度仕上げた器を見直したところ、彫り跡に違和感があり、再調整を決意。
丸掬い鑿で裏面・側面・縁を整えることで理想に近づいてきた。
ただし、内側の角付近が道具の形状的にどうしても彫れず、別の適した道具が必要だと感じる。
屋久杉についても同様で、表面は改善したが、内側が難しい。
全体としては以前より造形のバランスが向上している。


2023年7月24日

・平鑿、丸掬い鑿を使って、屋久杉の塊を造形する。

雑感:
裏面を平鑿で整えようとしたが、段差がどうしても出てしまい、最終的に丸掬い鑿で仕上げることにした。
砥石(2000番)で研ぎを入れたところ、刃の入りが劇的に改善された。
表・裏・側面の順に彫り進め、形が整ってきた実感がある。
この後の仕上げには、国産の生漆または黒漆を使用予定。(進捗6/10)


2023年7月23日

・平鑿を使って、屋久杉の塊を造形する。

雑感:
全体に線を出しながら、歪みを調整する。
エッジの効いた形状とバランスの取れた造形を目指す。
砥石(2000番)で刃を研ぐと、彫り心地が格段に向上する。
本日初めて手を切った。鑿の鋭さと危険性を再認識。
包丁を持って作業しているくらいの意識で作業する必要性を感じた。
あと5時間あれば漆塗りに入れそう。(進捗5/10)


2023年7月22日

・丸掬い鑿を使って、屋久杉の塊を造形する。

雑感:
今回は研ぎ器ではなく砥石を使用して研いでみる。
丸鑿であっても、平面の砥石で十分に研げることが確認できた。
使用したのは2000番の砥石。
彫り始めると、研ぎ直後は滑るように彫り進められる。
表面の塗装で固められていた層をようやく削り終え、ここから本格的な造形フェーズに入る。

2023年7月20日

・丸掬い鑿を使って、屋久杉の塊を造形する。

雑感:
引き続き、手のひら二つ分(約30×20×20cm)の屋久杉の塊をごりごり彫り進める。
ハイス鋼と鋼の2本の丸掬いを使い比べた結果、ハイス鋼の方が掘り進めやすいと実感した。
上面と背面には、固定のための溶剤が塗布されており非常に硬く彫り進めにくい。
だが逆目のささくれが出にくいという利点もある。
進捗は約2/10。目標の10時間内で完成させたい。
仕上げには国産生漆を使いたい。


2023年7月17日

・丸掬い鑿を使って、屋久杉の塊を造形する。

雑感:
この日は特に大きい屋久杉の塊(30×20×20cm)を使用。
手刀でごりごり彫り進める。機械を使わず手のみで行う理由は、彫り技術の習得と研ぎの感覚を体得するため。
1時間彫って、まだ1/10程度。ということは10時間必要。
10分〜15分に一度、研ぎを入れると刃の入りが良くなる。
長時間作業により指に豆ができた。豆の予防方法を探したい。
また機械彫りを導入する場合、どの機械が適しているかも検討が必要。


2023年7月16日

・丸掬い鑿、小刀を使って、杉瘤の器の表面を彫る。

雑感:
以前制作した杉瘤の器を再度彫る。
以前の鑿跡が荒かったが、研ぎを丁寧に2段階(荒目・中目)で行うとかなり整うことがわかった。
表面は明らかに整い、感覚的にも刃の入りが改善されたことを実感。
塗膜としてtatara塗料を塗っており、それが硬化して彫りの影響になっていたことも影響。
この日から新たな課題として:

  1. 今の研ぎ方が正しいのか?
  2. どのくらいの頻度で研ぐべきか?
    を検証していきたい。

2023年7月15日

・丸掬い鑿を使って、神代杉のシンプルな敷台を削る。

雑感:
木工作家さんに鑿跡を見ていただき、いろいろと教わる。
特に指摘されたのは、鑿跡に320番のサンドペーパーを当てると、全体のバランスが崩れること。
部分的に鑿跡が消えてしまい、かえって不自然になるという。
推奨は1000番以上。
木口のささくれは刃の研ぎ方に問題があるとのことで、研磨を増やし再度彫る。
小刀ではささくれてしまったが、道具の質や選定も再考すべき。
側面・背面は面をそろえるよう整えると全体のバランスがよくなる。
逆目が立っている箇所も研ぎの問題か、道具選びに課題がある。


2023年7月10日

・丸掬い鑿、小刀を使って、神代杉のシンプルな敷台を削る。

雑感:
鑿を入れた際の跡がどの程度馴染むかを観察しながら作業。
杉は繊維が剥がれやすく、逆目も混ざるため彫り方向に工夫が必要。
彫り跡を一定のリズムに揃えると見た目のバランスがよくなるが、それが難しいと実感。
柔らかい材であっても、順目・逆目の入り混じりが彫りにくさを生む。
作業中に刃を丁寧に研ぐことで、裏面の彫りがかなり安定した。
彫った後は800番・600番のサンドペーパーで磨く。
彫り仕上げ後にサンディングすることの影響と効果についても、引き続き考察が必要。


2023年7月9日

・丸掬い鑿、小刀を使って、瘤の薄板の木口、側面を調整する。

雑感:
瘤の薄板の側面と木口の荒れを小刀で面取りし、全体のバランスを整える。
材をどう設置して、どう刀を入れるかにはまだ試行錯誤の余地がある。
また、木口や側面に最適な道具は何か、さらに適した鑿や小刀があるのかも考えたい。
彫りのプロセスを3段階に整理:

  1. かたまりから荒彫りで造形
  2. 造形から細部を整える
  3. 表面を整える

2023年7月8日

・丸掬い鑿、小刀を使って、屋久杉の器の表面をととのえる。

雑感:
全体的に形は仕上がっているものの、表面に逆目が残っており、小刀で整える。
その後、再度320番のサンドペーパーで磨く。
漆や塗装で仕上げた際に、鑿跡がどう目立つかが分からないため、整え方に迷いがある。
柔らかい材の方がサンディングで彫り跡が消えやすく、鑿で仕上げた部分との整合がとりにくい。
「鑿で仕上げる」ということの難しさと、最終的な仕上げの見通しを持つことの重要性を再認識。


2023年7月6日

・丸掬い鑿、小刀を使って、ブロック状のエノキ材全体を彫像する。

雑感:
彫り進めた結果、ようやく全体像が見えてきた(合計で5時間以上)。
木口に使うべき鑿を迷う。
購入したばかりのフック状の小刀が作業中に破損する。
木に水分を含ませたことでシミができてしまったのが気になる。
鑿跡が漆仕上げで目立たないか不安もあるが、320番のサンドペーパーで軽く磨いたところ木地はある程度整った。


2023年7月4日

・丸掬い鑿を使って、円形にかたどったエノキ材を彫り進める。

雑感:
これまでとは異なるエノキ材を使用。
円形の外形から入り、全体を丸鑿で整えていく。
出っ張りや窪みをならすようにして彫り進める。
中をくり抜かず、平面皿にすることで、手のひらサイズの器を目指す。
木地状態では鑿跡が目立たないが、漆で仕上げた場合に強く浮かび上がる可能性がある。
エノキ材は硬質で、欅の代用として用いられているとのこと。加工は難しいが、曲げに強く実用性があると知る。

2023年7月3日

・丸掬い鑿を使って、ブロック状のエノキ材を彫り進める。

雑感:
4時間かけてようやく形が見えてくる。
どのタイミングで刃物を研ぐのが良いか、感覚的にわかるようになってくる。
ハイス鋼は刃こぼれしにくいが、研ぎやすさにも差はないように感じる。
造形は四角い皿。穴が空くと困るので厚みを持たせている。
水分を含ませたことで彫りやすくなったが、木口から浸水して黒くなってしまう。
その部分は切り取るか、漆で目立たなくするか思案中。


2023年7月2日

・丸掬い鑿を使って、ブロック状のエノキ材を彫り進める。

雑感:
ゆっくりとしか進まない。
水分を含ませてあったため、乾燥時よりは少し彫りやすい。
てこの原理を利用すると、少ない力で彫ることができると実感。
30分ほど彫ったところで刃先が欠けた。
無理をしていないつもりでも、想像より刃に負担がかかっていた。
5分ごとに軽く研ぐくらいがちょうど良いのかもしれない。


2023年6月29日

・丸掬い鑿を使って、ブロック状のエノキ材を彫り進める。

雑感:
作業がなかなか進まない。
初めてエノキを扱ったが、思っていたよりも硬い。
打ち鑿の方が彫りやすいと感じた。
対策として、水につけて水分を含ませると良さそう。
また、鋸で数本下地を入れることで彫りやすくなりそう。
刃物は15分使用後に研ぐと、切れ味が劇的に戻る。


2023年6月28日

・丸掬い鑿を使って、ブロック状のエノキ材を彫り進める。

雑感:
どの道具をどのように使えば、効率的かつ適切に彫り進められるのかを模索。
刃物の切れ味がいつ落ちるかを感じながら作業。
ハイス鋼の耐久性がどれほどかを体感中。
音を抑えるために手刀で彫るが、かなり時間がかかる。
マレット(ゴム槌)と騒音マットの導入を検討中。
木の繊維方向によって彫り感がまったく違うことを実際に経験した。

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