ピンクアイボリーとは , 木軸ペン|オーダー制作

※ドリルが刺さって抜けなくなった様子。粘りがあり密度が高い良材がゆえの現象です

ピンクアイボリーのボールペン制作のご依頼をいただきました。
せっかくの機会なので、ピンクアイボリー材にまつわる歴史や物語を調べ、簡潔にまとめました。

ピンクアイボリーは王のための木

南アフリカ共和国を中心としたアフリカ南部に自生するピンクアイボリー。
鮮やかなピンクの色味から「桃色の象牙」の異名があります。
西欧入植以前(~19世紀まで)は現地の王族・首長階級にのみ使用が許される特別な木でした。
伐採や所持が禁じられ、違反した場合には厳しい罰が科されたようです。
南アフリカでは、王笏(おうしゃく)、装身具、儀礼用の道具の素材として
権力や権威を象徴する神秘的な存在でした。

特別視された理由|希少で美しく実用性が高い稀有な材

ピンクアイボリーが特別視された最大の理由は、発色する鮮やかな桃色にあります。
ピンクアイボリーのピンク色にも個体差がありますが
特に濃いピンクは、桃色の象牙という表現に合う気持ちのいい色味です。
幹が太く成長しにくく、生育も非常に遅いため、大きな材は取れません。
こうした希少性から「特別な者のための木」として扱われるようになったと考えられます。

世界最高水準の価格帯|ピンクアイボリー

瘤材を除いた通常の木材の中では、私の知る限り、世界最高水準の価格帯です。
ピンクアイボリー自体はCITES(ワシントン条約)の附属書掲載種ではありませんが
南アフリカの原産地域では保護対象として厳しく管理されているようです。
現在は、王族しか使えないという制限はありませんが、入手のしにくさは変わっていません。

王の木が、日常の道具に

古来儀礼や権威の象徴として使われてきた王のための特別な木。
このような背景があることを知った上で、加工をするのは正直気が引けます。
しかし一方で「手をかけたい」という好奇心を掻き立てられる側面があります。
この矛盾した感情を呼び起こす点は、銘木と呼ばれる上質材に共通する特徴です。初めてピンクアイボリーを手にして加工を通してそれを実感しています。

今回ご依頼いただいたピンクアイボリーの木軸ペンはバオバブのような太い形状のボールペンになる予定です。

まなこの音では、有限の資産である巨木を材料に、
杢(もく)と呼ばれる個性ある模様が滲む木材を素材に
「できるだけ手を加えない」ことを念頭に、自然界の形を残した実用品を
書き手の私自身が、旋盤や刃物を使い制作・販売しています。

神代のプランターケース▼
https://shop.manakonooto.com/collections/curve
銘木皿(4寸・5寸・7寸)▼
https://shop.manakonooto.com/collections/curve
一点物▼
https://shop.manakonooto.com/collections/one-off
この機をご縁に、ぜひご参照ください。

銘木のオーダーでは、
素材が辿ってきた時間や背景を踏まえたうえで、
それが使われる場所に、どう収まるかを一緒に考えながら制作しています。

《 まなこの音について 》

まなこの音では、銘木材の表現の仕方を、研究し、
個々の特徴ある木がより引き立つ方法を模索しています。
また、銘木材を使用した日常に使える「製品」の制作、販売を行なっております。
オリジナルオーダー品も制作しています。
お気軽にお問い合わせくださいませ。

 ▶︎ gallary|これまで撮影した作品群
 約10年の期間に自身で撮影してきた作品からピックアップした写真群です▼
 https://manakonooto.com/gallery/

 ▶ ONLINE SHOP|作品一覧
 思想性に共鳴してくださった作家作品や自身が制作した製品の一覧です▼
 https://shop.manakonooto.com/collections/all


 《 「神代ができる前」映像化 》
・youtube▼
https://www.youtube.com/watch?v=wfF2KJZGXuc

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 《 初めての方へ 》
・「まなこの音」及び「製品」について▼
https://manakonooto.com/products/

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