ブラジリアンローズウッドとは|ハカランダの特徴・香り・希少性・歴史をわかりやすく解説

ブラジリアンローズウッドとは、別名ハカランダとも呼ばれるローズウッドの一種です。
学名は「ダルベルギア ニグラ(Dalbergia nigra)」。
ブラジル原産の材で、特に高級楽器材として全世界的に知名度があります。
アコースティックギターで有名なマーティンギターのサイド/バックに使用されていたという過去があります。

大航海時代以降、新大陸の発見後、ヨーロッパの王侯貴族たちは、
未知の土地からもたらされた木材をこぞって蒐集し、
家具や装飾品として用いました。

ヨーロッパには自生していない深い黒や紫を帯びた浮世離れした木に、彼らは未知への憧れや、
自らの地位を示す意味を重ねていたのかもしれません。

ブラジリアンローズウッドとは

学名をダルベルギア ニグラDalbergia nigra。
ローズウッドグループの一種。
その中で最も出世したのが「ブラジリアンローズウッド」と言えます。

ローズウッドをグループとしたのは、世界に近似種が散らばっているからです。
アジア圏では「紫檀」と呼ばれ、世界各地で銘木とされます。

日本では「マメ科つるさいかち属」に分類され、ブラジリアンローズもしくはハカランダと呼ばれます。
ダルべルギア属(284種)の中にローズウッドというグループが存在しています。
特に有名な樹種をピックアップしました。
インディアンローズウッド
学名: Dalbergia latifolia
・ホンジュラスローズウッド
学名: Dalbergia stevensonii
・アフリカンブラックウッド
学名: Dalbergia melanoxylon
・ココボロ
学名: Dalbergia retusa
・キングウッド
学名: Dalbergia cearensis
・チューリップウッド
学名: Dalbergia frutescens
・サイアミーズローズウッド・本紫檀
学名: Dalbergia cochinchinensis

ワシントン条約と伐採禁止

ブラジリアンローズは1973年のワシントン条約が締結されたタイミングでは掲載されませんでした。
ブラジル本国での規制を経て、1992年に第一類に加えられます。

枯渇を危惧したブラジル政府は1970年代から丸太での輸出を禁止しました。
この頃はまだ製材された板や柱などの部材の輸出は行われていました。
その後段階的に輸出量が制限され、1992年に商業利用での輸出が完全に禁止されます。


日本へは1965年〜1977年の間に限り輸入されていたようです。
現在出まわっている材の多くは、その頃に輸入されたハカランダです。
※「多くは」と記載したのは、現在でも、インテリアや楽器等、木材の形式でない場合は
輸入が禁止されていないからです。

ブラジリアンローズウッドの特徴

色合い

心材は黒の強い赤褐色〜紫を帯びた褐色など幅があります。
濃い縞やコントラストが現れることがあります。白太との境目がはっきりとあらわれます。

木目

大径木の木目にはコントラストが現れ、素晴らしい杢が出ることがあります。
テーブル材ほどの大材は以前北欧家具店にて勤めていた際に一度だけ見たことがありますが、
印象の異様さをはっきりと覚えています。

香り

甘い香りです。日本の木材にはないバニラエッセンスのような少しクセのある甘さです。
また熱を加えると香木の沈香に近い香りがします。
※私の主観である旨をご承知おきください。

加工したときの印象

実際に旋盤加工を行った感想です。硬いという感じはせず、適度に粘りがあり、加工しやすかったです。
直径11mmほどの小さなビーズ玉にしても、杢が負けず鮮やかに見えたのが印象的でした。
香りが強いのは芯材でした。白太は軽く、香りもほとんどありませんでした。
油分が多く、800番などの高い番手で磨くと艶が出ました。

ブラジリアンローズウッドの鑑定|見分け方

結論をはじめに申し上げると、私はまだブラジリアンローズウッドを判別できる目を持っておりません。
これまで耳にしてきた判別方法や特徴をまとめたものです。
ローズウッド系はどれもとてもよく似ています。見た目も香りも同じ系統です。
ベースが同じで、それぞれ僅かな違いがあるといった印象です。
ブラジリアンローズは道管が大きい点は判別の際に参考になります。
直径が0.3ミリほど。ぷつ、ぷつとあながあります。
見た目は古渡の本紫檀に近いですが、そうでない赤みを帯びたものもあります。
私はココボロとの区別がつきません。

香りが決めてという方もいますが、
ココボロと本紫檀とブラジリアンローズの香りを比べても分かりませんでした。
微妙に違いますが、気のせいのような気もします。
他のローズウッド系と比べて比重が軽いというのは判別の参考になります。

ブラジリアンローズの蛍光テストについて

ミネラルウォーターに混ぜた粉末を暗所でブラックライトを当てて判別する蛍光テストがあります。
この話を聞いて実施しました。
結果は、ブラジリアンローズを判別できませんでした。
本来ブラジリアンローズは光らないはずですが、ブラジリアンローズと本紫檀、いずれも発色が見られました。
試行回数が一回のみのため、このテストの真偽については、よく分からないというのが現状です。

ハカランダという呼称の起源

「ハカランダ」の呼称はポルトガル語でのブラジリアンローズの呼び方です。
さらにたどれば、先住民のトゥピ語 yacaranda に由来するようです。
語源は「非常に硬い木」「硬い心材をもつ木」。インディアンも花ではなく材の性質に着目していました。
あまりに硬く、切れなかったのか。使い途がなく切らなかったのか。ご神木だったのか。文字を持たない先住民文化が途絶えた今となっては調べようがありません。

まとめ

現在ブラジリアンローズはブラジルからの年間輸出量が1立米にも満たない絶滅危惧種です。
ワシントン条約第一類に入った背景には、乱伐があり、その背後にあったのは市場ニーズです。
現在ブラジリアンローズの高騰の要因に「ないものねだり」の側面があることは否めません。
一方で、絶滅危惧種となるほどに世の中から求められたという事実は、先人も良材だと認めていたことの裏付けです。
物語が価値を持ち始めた令和。今後も知る者を惹きつけてやまない良材の地位が崩れることはなさそうです

ブラジリアンローズウッドでのオリジナルオーダーについて

ブラジリアンローズウッドのように、見た目にも香りにも個性のある木で、
小物や一点物の制作はぜひご相談ください。
用途やご希望に応じてご提案します。
ブラジリアンローズウッドを使ったオリジナルオーダーをご希望の方は、
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ブラジリアンローズのブレスレットを制作しました。
手挽き,15mm玉×1個 , 12mm玉×14個 , 10mm玉×2個

特有の甘い香りがあります。色の違いは仕上げの違いによるものです。

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