起源はインドの破壊神─マハーカーラ(摩訶迦羅,Mahākāla)
「大黒様」は、「恵比寿様」と並んでお祀りされる、日本を代表する福の神です。
しかし、そのルーツは、ふくよかな姿とは真逆の邪悪な破壊神です。
もともと、破壊と創造の両面をあわせ持つインドのシヴァ神の化身で、非常に恐ろしい尊容でした。
サンスクリット語で、マハーは「大いなる」を、カーラは「黒」を意味します。
それが中国に伝わり、「大黒」と翻訳されました。
《 大黒天 》
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大黒のその後の変遷
中国の唐代の僧義浄(635-713)は自身の著書『南海寄帰内法伝』で、
「インド僧院の厨房では摩訶迦羅(Mahākāla)の像を安置し、食を供養する風習がある」
と記しました。これが「大黒天」の最古級の史料です。
当時はまだ、現在のようにふっくらとはせず、スマートな見た目でした。

出典:福岡県教育委員会『福岡県の文化財』ウェブサイト
(https://www.fukuoka-bunkazai.jp/frmDetail.aspx?db=1&id=246)
日本には、空海(774-835)が真言密教とともに伝えます。平安期はまだ忿怒像でした。
「大国主命(おおくにぬしのみこと)」と習合し、室町時代になって七福神の一尊に選ばれます。
私たちに馴染みのある福々しい大黒さまが生まれたのはこの頃です。

出典:毎日新聞デジタル
(https://mainichi.jp/graphs/20190523/hpj/00m/040/004000g/20190523k0000m040110000p)
マントラ・ご真言
大黒天は、密教において信仰の対象とされていました。
密教では全ての諸仏に、固有の真言(マントラ)が存在します。
オン・マカキャラヤ・ソワカ
これが大黒様の真言です。
「大いなる力で災いを祓い、福を招く」という意味が込められています。
梵字─大黒天をあらわす文字の力
大黒天の梵字(種字)は、「マ」です。
「マ」はマハーカーラの「大いなる(Mahā)」を意味し、広大な力を象徴する文字です。

梵字とは祈りをかたちにしたもの。身につけたり、眺めたりすること自体が、祈りの行為になります。
ご利益
大黒様
闇を鎮め福を招く、大黒天は財・食・家・縁をまるごと護り運を拓く包容の守護神。
心に豊かさを灯す力を授けます。
五穀豊穣、財運向上、商売繁盛、家運隆盛、縁結び、
招福招財、子授け・安産、厄除け・魔除け成功
出世、健康・長寿、料理の神、交通安全、芸能の神
諸願成就、開運招福、繁栄、豊穣、農業の神
食物充足、豊かさ、金運、立身出世
大黒様─清濁併せのむ福の神|摩訶迦羅天(まかからてん)
光と影。外見と内面。目に見える箇所と目に見えない部分。樹木の枝と根っこ。
全ての物事には二面性があり、双方が互いに影響を与えています。
大黒が元々、シヴァ(破壊神)の夜の姿だったという出自ですが
日本では笑顔の福の神に変わりました。
現代、大黒様は七福神の中で最も人気のある福の神です。
織田信長や豊臣秀吉、徳川家康が信仰していたことでも有名です。
時代が進んだ今も、多くの人々に篤く信仰される、日本を代表する福の神です。

まなこの音では、本場中国から私が直接足を運んで厳選した大黒像を
少量ですが取り扱っております。(在庫切れのこともございます)
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この機をご縁に、ぜひご参照ください。
p.s
これまで十万枚以上の仏像や福の神の撮影をしてきました。
撮影を通して、背景やストーリを深く知り、これら偶像が
「遠い昔に書かれた書物(経典)のテキストから想像力を駆使した形であること」
「時代をこえ今も祈りの媒介物として生きていること」
そのような謎にのまれ、結果的に主体的に運営を行うに至っています。
現在進行形で鋭意学習中…!
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